川本先生と学ぶNHK英会話

英語を話せるようになりたいなら、
どこから勉強を始めるといいの?

英語学習は「音まね」から

英語の勉強を始めたい。でも、どこから始めたらいいのかわからない、ということはよくあることです。私も最初はそうでした。32歳で英語をひとことも話せないところからスタートし、かなり迷いずいぶん遠回りもしました。

結論から言います。英語を早く話せるようになりたかったら「音まね」からスタートしましょう。聞こえてきた音をそっくりまねる練習をするのです。ひたすら口を使って練習します。スピード・イントネーション・リズム・間の取り方、これらをそっくりまねするのです。英語学習を続けて20数年になりますが、これが一番効果のあった学習法であり、日本人英語学習者が一番初めに取り組むと良いことだと確信しています。

まね?とても単純で簡単な方法ですね。実は、英語はとてもシンプルな訓練の積み重ねによって話せるようになるのです。歌を覚えるとき、原曲を何度も何度も聞き、まねをしながら覚えませんか?うまく歌えない部分は、さらに原曲に耳を傾けながら、音程や言葉を練習していくではありませんか。あの方式とまったく同じです。

NHKラジオ講座 『ラジオ英会話』 の活用

私が一番活用してきたのは、NHKのラジオ英語講座、『ラジオ英会話』でした。まずは、音源とテキストを用意します。あとは、まねをして口を動かせばいいだけです。ね?簡単でしょう?これなら誰にでもできます。

方法は2つ。

  1. (1) まずはテキストにざっと目を通し、日本語の部分を読んでしまう。こうすることによって、これから自分が話すことの内容が頭に入ります。あとはまねをするだけ。
  2. (2) テキストには目を通しません。まずは音を頼りに、どのくらい繰り返せるかチェックしてみましょう。ワンセンテンス流したところで音源をとめ、同じようにまねしてみます。もし、スラスラ言えるようであれば、それはあなたがその会話文を話せるということです。言えないときは……文字をみて練習です。

初心者でしたら、前者を、ある程度英会話力を持っている人なら後者の方法を試します。こうして、聞いたらまねをする、聞いたらまねをする。これの繰り返しで、口の筋肉を英語筋に変えていきましょう。テキストは台本、あなたは格好の良い俳優、あるいはとても美しい女優です。せりふに感情を込めて、状況を頭に描きながら練習です。

文法は口が英語に慣れてから

不思議なことに、このようにある程度スラスラと英語が口から出るようになってから文法を学習すると、すんなりと頭に入ります。あれだけ退屈だった文法書が面白くなってきました。決まったセンテンスを口から出すことで、知らず知らずのうちに構文が頭に入っていたのですね。

「なんだ、英語学習の順番を替えれば良かったのだ」と気づいた瞬間でもありました。最初に、決まりきった英文を口から出す。とにかく上手になるまでまねしてみる。
⇒ ある程度話せるようになったら、文法のおさらい。この順番が、語学学習をすんなりこなす方法だったのです。

私は、最初、文法ができないから話せないのだ。文法をイチから始めてみよう。そう思い、文法書を購入。しかし、途中で飽きてしまい、最後まで読み続けることができませんでした。次に、きっと単語力がないから話せないのだ、と思い、単語帳を自分なりに作ってみたものの、こちらも3日坊主で終わってしまったのです。

私は頭が良くないからなあ~。留学もしていないし、英文科卒でもない。それどころか海外旅行すら簡単に行けやしない。やっぱり、英語は頭の良い人やお金がある人が習得できるものなのかな、とため息をついていた時期がありました。

あるとき、英語の勉強を一切、投げ出したことがあったのです。もうやめた!どうせ私にはできっこない。だって頭が悪いのだもの。それならせめて、「まね」だけしてみよう。英語が話せる「ふり」をしてみよう。そう思って始めたのが、この「音まね」でした。

のちに、この練習が究極の英語学習法であり、最初にすべきことだったと気づいたのでした。

音声の聞き比べ

CASIOのEX-word RISEには、NHKの『ラジオ英会話』のコンテンツが組み込まれています。聞き比べ機能がついていますので、ワンセンテンスごとに聞いたら、録音をし、モデル音声と自分の音声とを聞き比べることが可能です。これで「音まね」は完璧にできます。

次回は「英会話のリスニング力を伸ばしたかったらディクテーション」です。どうぞお楽しみに!