私を伸ばしたビジネス英会話

海外経験豊富なビジネスマンが語る、とっておきの英語フレーズをご紹介。どういう場面で使うのか、どういう効果があるのか、など、交渉を進める上できっと参考になるはずです。商談相手に「できる!」と思われること請け合いです。

USA
T・Mさん(50代 映像)
映像コンテンツ販売業務の海外事業担当。30代のころ、アメリカ・ロサンゼルスに赴任。従業員は日本からの赴任組が自分を含めて3人、現地採用スタッフが2名という環境。大学卒業後4年間、英国留学の経験あり。

Vol.6 Let’s split the difference.

学生のころから、いずれは海外で働きたいとイメージするようになり、地道に英語のスキルアップをはかってきました。中でも、好きなジャンルの本を原書で読むことは、大いに役立ちました。もともと興味のある内容なのでモチベーションを維持しやすく、実践的な語彙を増やすことができ、英文読解力もつきます。その後、英国に留学したこともあり、英語にはある程度自信がありました。しかしながら、海外に出ると、「コミュニケーションに必要なのは、語学力だけではない」ということを実感します。むしろ、良好な関係作りに欠かせないのは、相手の文化的背景を理解することかもしれません。
海外の人たちは、日本にいると想像できないほどの文化的多様性の中で生きています。例えば、アメリカではクリスマスにだれもかれもが“Merry Christmas!”と言うわけではありません。同じアメリカ人であっても、ユダヤ教徒はクリスマスを祝うことはしないから“Merry Christmas!”はタブーですし…。また、日本人は困ったときに照れ隠しで笑ったりしますが、欧米の人たちはそういう態度に違和感を抱くことが多いようです。
私自身も、出張先のミュンヘンで地元の人に“That’s a beautiful Cathedral.”(立派なカテドラルですね) と話しかけたら、少しムッとした表情で“That’s a Church.”(あれは教会です)と、返された経験があります。
外国人と話すときは、文法がどうのこうのというよりも、文化的タブーをおかさないことのほうに神経を使っていたような気がします。

ところで、私の仕事は、映像コンテンツを海外で販売すること。ある程度、商談が進むと金額交渉になります。そのときに便利だったフレーズが、“Let’s split the difference.”(間をとりましょう)です。
金額交渉に行き詰まったとき、このフレーズを使うと、なんとか妥協点を見出せることが度々ありました。例えば、こんなふうです。
“We can offer 10k per item”(単価1万ドルで、どうですか?)
“We want 15k.”(1万5千は欲しいところですが…)
“How about we split the difference?”(間をとったらどうでしょう?)
“Ok,12500 it is.”(1万2500ドルね。いいでしょう)
“It’s a deal.”(交渉成立)
といった具合です。かたくなにこちらの希望を通すと破談になってしまいそうなときも、このフレーズを使って、お互いが納得できる着地点を探る! “Win-Win”な関係づくりに役立つフレーズです。

私のとっておきビジネス英会話!

取引先との金額交渉が行き詰まったら、“Let’s split the difference?”で、お互いが主張する間をとって、交渉成立!

T・Mさんの体験談はこれからも続きます。どうぞお楽しみに!