私を伸ばしたビジネス英会話

海外経験豊富なビジネスマンが語る、とっておきの英語フレーズをご紹介。どういう場面で使うのか、どういう効果があるのか、など、交渉を進める上できっと参考になるはずです。商談相手に「できる!」と思われること請け合いです。

USA
M・Sさん(50代 映像)
30代のころ、初めての海外赴任でロスアンゼルスへ。主な業務は、映像コンテンツのプロモーション及び権利契約。学生時代に8カ月間の語学留学をした経験があり、TOEICは最高810点。

Vol.5 I’m just curious…. If it is not too much to ask.

当時、私が勤務していた会社では、海外赴任にあたっての語学力の基準はなく、「若くてやる気のある人を送る」という方針でした。私自身は学生時代から、「いずれは海外を舞台に働きたい」という思いがあったので、海外赴任の話をもらったときは、当然、快諾。不安よりも意気込みのほうが勝っていました。
そして、ロサンゼルス支店へ。現地での主な任務は、海外の取引先と権利契約書を交わすこと。もちろん、すべて英語の文書です。英文契約書の場合、同じ意味の単語の羅列が続いたり、だましうちのように関係代名詞節が挿入されたりするので、慣れるまでかなり戸惑いました。これを克服するには、実務で英文契約書をチェックする・修正する・交渉する、を何度も何度も繰り返すことにつきます。
ただ、これから英文契約書の勉強を始める人におすすめなのが、伊藤和夫の『英文解釈教室』。私自身、受験勉強のときにお世話になった1冊ですが、わざわざ複雑にしている英文に触れる機会はあまりないので、この学習参考書がいい訓練になりました。

契約書を交わす際、少しでも有利な条件を引き出すには、取引先があまり表に出したがらない情報も把握しておくことが必要です。そこで私がよく使うのが、“I’m just curious…”と“If it is not too much to ask.”の2つのフレーズ。
たとえば、「この仕事には、どの業者を使っていますか?」と聞くとき、“Which contractor do you use for this job?”の前に“I’m just curious…”をつけたり、後ろに“If it is not too much to ask.”をつけたりします。日本語なら「後学のために…」とか「差し支えなければ教えてもらえますか?」といったニュアンスでしょうか。
この2つは、取引先からずけずけといろいろなことを聞き出す私の定番フレーズです。ただし、あまり使い過ぎると相手を不快にさせてしまうので、ほどほどに。私の印象では、かなり目上の人との打合せでも、それぞれ1回ずつくらいなら使ってもよいのでは…といったかんじ。1回の打合せで2つまでは踏み込んだ質問や依頼をするつもりで使っています。

私のとっておきビジネス英会話!

取引先に踏み込んだ質問や依頼をするときは、“I’m just curious…”の前置きをして。もしくは、“If it is not too much to ask.”を付け加えて。相手を気遣いながら、聞き出すテクニックです。

M・Sさんの体験談はこれからも続きます。どうぞお楽しみに!