若葉マークビジネスマン奮闘記

英会話に自信がもてないまま海外赴任決行! 英語の問題もさることながら、ビジネスを成功させられるか、生活は大丈夫かと不安でいっぱいのあなたも、これを読めばきっと安心。成功できるヒントが探れます。

イラスト/渋谷花織

USA
S・Sさん(40代 マスコミ)
メディア関連の海外事業部に所属。30代半ばのとき、アメリカのロサンゼルにある提携会社へ出向することに。海外への出向というのは会社で初の試みだったので、赴任に伴う手続き全般が会社も自分も未知の領域だった。高校時代に1年間の米国留学経験あり。

Vol.7赴任直後の生活基盤づくりに四苦八苦

私は会社で前例のない海外赴任だったので、総務上の手続きも1から作り上げる状態。さらに、渡航後も全く勝手がわからない中、一人で進めていかねばならないので苦労しました。 とくに大変だったのが、事務所や住まいの賃貸契約、自動車のリース契約です。
高校生のときに1年間、米国留学をしていたとはいえ、そのときはホストファミリーの家と地元の学校との往復。社会人として生活した経験はゼロだったので、赴任先での生活をスタートするには、戸惑うことばかりでした。

まずは住む場所を確保しなくてはならないので、部屋探しです。たまたま小学校時代の友人が現地にいたので、いろいろと教えてもらえましたが…。いざ、不動産探しを始めてみると、“We need your local phone number” (現地連絡先が必要)と言うので、携帯電話を登録しに行ったら、今度は逆に“We need your address”(住所が必要)と言われ…。自動車のリースも同様に、住所・連絡先が必要となり、赴任直後から困難の連続でした。
結局、現地出向先のスタッフの住所を仮の連絡先として使用させてもらい、ようやく賃貸や電話契約など、生活基盤整備ができました。

しかし、南カリフォルニアでの交通事情をよく知らないまま、少し郊外の居住地域を選んでしまったため、さらに苦労することに…。仕事で各種イベントや打合せなど、どこに行くにも渋滞に巻き込まれ、長時間運転を強いられることになったのです。1年後に賃貸先を変更するまで、この状況は続きました。

会社事務所についても、思わぬ試練がありました。出向先は設立間もない会社だったので、多数の会社が同居するビルの1室。そのため、私の赴任に伴って追加で1室をリースすることから始まったのです。当然、事務所リース会社との契約交渉や手続きも勝手がわからず、本来の業務以外に多大な時間を費やすハメになりました。

不動産賃貸や車のリース、医療保険など…生活基盤を整えるための契約に右往左往するなか、必ず出てきた言葉が、“Deductible”という単語でした。これは、保険会社側の控除・免責金額/条項のこと。例えば、“Deductible $3,000”ということは、「$3,000までは自己負担だけれど、それを超えた分は保険会社が払ってくれる」ということ。このワードを見落とすと、支払われると思っていた金額が出ず、思わぬ出費になることもあるので、要注意です。

私が得た教訓
生活上の契約は、おおらかな気持ちが肝要! 不動産、TV、水道、ガスの契約、すべてが日本と比べてスロー&いい加減だが、最初からそのつもりで構えていれば、ストレスもたまらない!

S・Sさんの体験談はこれからも続きます。どうぞお楽しみに!