若葉マークビジネスマン奮闘記

英会話に自信がもてないまま海外赴任決行! 英語の問題もさることながら、ビジネスを成功させられるか、生活は大丈夫かと不安でいっぱいのあなたも、これを読めばきっと安心。成功できるヒントが探れます。

イラスト/渋谷花織

USA
K・Yさん(40代 映像)
映像会社の営業部門。20代後半のとき、アメリカのロサンゼルスオフィス立ち上げメンバーとして、妻を伴い、初の海外赴任に。現地オフィスは、自分も含めて日本から赴任の社員が4名。そのほかに現地採用のスタッフが5名という環境。

Vol.6ビジネスよりもホームパーティーでの会話に苦労

本社でオフィス立ち上げの話が出たとき、ちょうど米州担当だったこともあり、自分から手を挙げて赴任が決まりました。しかしながら、オフィス設立の手続きに手間取ったことと、ビザ取得に時間がかかったせいで、内示が出てから実際に赴任するまでかかった期間は9カ月! その間に、自動車免許も取得しました(実は日本の自動車免許も持っていなかったので…)。

ロサンゼルスでの住まい探しなどは、取引先である現地在住日本人に手伝ってもらえたので、わりとスムーズでした。それよりも苦労したのは車の運転です。アメリカでは車がないとどこにも行けませんが、運転経験ほぼゼロの私。そのうえ、日本と反対の右側通行で土地勘もなく…。日本からの出張者を空港に送り迎えする際に、危うく事故を起こしそうになったこともあります。

そしてもう一つ、苦労したのが、ビジネスを離れたときのお付き合いでした。決して英会話が得意なわけではないけれど、ビジネスの場ではそれほど困ることはありませんでした。 専門分野の知識や背景など、相手先とすでに共有している部分も多いので、商談はなんとかなってしまうから。むしろビジネス面より苦労するのが、アフターファイブ的なお付き合いだったんです。

個人のパーティーに呼ばれることも、たびたびありましたが、そこでの話題は、スポーツやら流行のドラマなど、広範囲に及びます。こうした世間話が始まると、理解は追いつかず、おいてけぼり状態に…。周りはNBAの話題で盛り上がっていても、選手名や“double-double”などのゲーム用語が出てくると、もうお手上げです。

課題は日常会話のネタにありました。
仕事を離れた部分で打ち解けることができると、仕事もやりやすくなりそうです。第一、自分自身が赴任生活を楽しむためには、日常会話の幅を広げることが必要だと感じました。そこで実践したのが、ネイティブのように余暇を楽しむこと。テレビを見たり、スポーツ観戦やコンサートに行ったり。スポーツはNBA(バスケ)、MLB(野球)、NHL(ホッケー)、PGA(ゴルフ)など。NFL(アメフト)とサッカー以外は一通り観戦に行きました。

成果を実感したのは、テキサスのダラスに出張したときのこと。ちょうど地元のバスケチーム・ダラス マーベリックスがプレーオフ出場決定間近でした。このときは、日頃からNBAをよく観ていたおかげで、相手先とNBA話で盛り上がることができました。やはり、相手も自分の好きなものや地元のことを知っているとなると、リアクションがいいですよね。おかげで商談もスムーズに進みました。

私が得た教訓
見知らぬ同士が出会っても、テレビ&スポーツは共通の話題。外国人と打ち解けるには、ネイティブの娯楽を実践し、話題のネタを増やすにかぎる!

K・Yさんの体験談はこれからも続きます。どうぞお楽しみに!