若葉マークビジネスマン奮闘記

英会話に自信がもてないまま海外赴任決行! 英語の問題もさることながら、ビジネスを成功させられるか、生活は大丈夫かと不安でいっぱいのあなたも、これを読めばきっと安心。成功できるヒントが探れます。

イラスト/渋谷花織

USA
N・Yさん(50代 テレビ局)
テレビ局勤務。30代前半でバンコク、30代後半から40代にかけてニューヨークに赴任し、海外ニュースの取材、中継、国際衛星回線に関する業務に携わる。会社には海外赴任に必要なTOEIC®の基準点はなく、「日常生活では困らないごく普通レベル(自己診断)」の英語力で赴任。

Vol.3あの超大物映画監督に“Hi、Steven!”!!!!

海外赴任に際して、英語力の基準がないとはいえ、ほとんどの海外支局で英語は必要です。現地スタッフとの会話、取材でのインタビュー、現場での情報収集、現地テレビ放送からの情報収集、各種取材調整で英語を使うからです。しかし、どこの支局も、現地語+日本語を話せる現地スタッフ(助手)を雇っているので、助手経由で内容を把握でき、英語が苦手でも何とかなる部分はあります。

かくいう私は、ニューヨークのJFK空港に着いたとき、空港職員に「グリーンカード(アメリカ永住権)を持っているか?」と聞かれ、緑色の税関申告書を見せて、“Yes!”と答えてしまいました……。ちょっと恥ずかしかったです。
もちろん、多くの場面で英語が話せる同僚や助手に助けてもらいました。でも、事前に話題が想定できたときは、このように答えよう、質問しようなど、辞書を調べて考えましたね。また、関連した冗談や面白いトピックで話をして、盛り上げようとしたこともありました。特にラフな食事会では、お酒が入ると羞恥心がなくなるせいか、ブロークンでも通じ合えるというか、お互いが理解し合えたと実感。英語に自信がないと日本人は恥ずかしがって、突っ込んで話したりしなくなる習慣があるので、羞恥心を取り払うのは大事なことのように思います。

冷や汗の場面もありました。協力関係にある現地のテレビ局との会議などで、何を言っているのかわからないとき、適当に笑ってうなずいていたら、なんと私に質問していたのです。当然答えられず……。助手が助けてくれてなんとかなりましたが、大汗をかきました。食事会でも、何人かで話す場合は「うんうん」と聞いていればよいのですが、私自身に関連した話題になったときには、汗!でした。また、超大物映画監督との単独インタビューのため、現地に中継コーディネートとして行ったときのこと。インタビュー後、謝礼品を渡そうと思い、“Hi、Steven!”と呼び掛けてしまいました。いきなり友だち……? でも、本人は快く受け入れてくれてよかったです。

あるタレントさんが、恥ずかしい英語でどんどん外国人に話しかけているテレビ番組を見たことがあります。ひどい英語でも意外と伝わる部分もあり、究極このような根性が英会話では必要な気がします。とにかく私自身“Let it be”(なるようになるさ)で、英語がうまく通じなくても、ハートが通じればいいじゃないかというマインドが、海外で仕事をするうえでとても役に立ったと実感しています。

私が得た教訓
ビジネス英会話となると全くエラそうなことは言えません。ブロークンでもなんとか海外で仕事ができたのは(通訳をしてくれた助手の存在が大きいのですが)、気持ちを通じ合うことができたということです。

N・Yさんの体験談はこれからも続きます。どうぞお楽しみに!